今回のこの事件、個人的には自殺系サイトが悪いわけでもなんでもなく、この犯人が初めからこのような目的で、「自殺系サイトの人間」という、脆くなっている人間の心の隙間につけこんだ、という感じですね。ただこれでまた「自殺系サイト」などが問題になってくるのかもしれないのでちょっと考えてみました。
自分の悩みを書き込んでみたり、社会への不満を書き込んでみたり、それでもって「もういやだ、死にたい」という書き込みがあったり。
そんな「自虐系サイト」というもの、特に自殺系サイトは、ただ単に無くせばそれで自殺する人が減るのかといえば、仮に自殺系サイトをみんな閉鎖させてしまったら、逆に自殺する人は増えるのではないかと思います。
こういった自虐の書き込みというのは「自分の悩みを聞いてほしい」「共感してほしい」というメッセージだったりします。
実際にブログで悩みを書いてみたりしてわかりましたが、やはりコメントがある=反応があると一種の「カタルシス(浄化作用)」を感じると思います。身近な人に悩みを聞いてもらうよりも効果がある時も多々ありますよね。
それは、遠く離れた会ったこともないような知らない人が「その気持ち分かる!」「私もそんな気持ちになったことがあるよ!」と返事を返してくれることによって「ああ、世の中にはこんなにも同じことを考えている人が居るんだ・・・」と思うので、まるで疑似的に「社会全体に受け入れられた」かのような感覚になるからだと思います。
仲が良い友達に相談しても「励ましてくれる」ってわかりきっちゃってることもあったりしますしね。
だからこそこういう、心の中に秘めたものを素直に出せる場所というものは必要なのだけれど、それは人間の本音が集まる場所なので衝突も多い。実に難しい位置づけです。
・・・しかし、そこにつけこんでくる厄介なものもいる
ということは念頭に置いておいてほしいと思います。
そのような場所では、感情や本能が比重を占めていて、理性の働きが鈍くなっています。だから普段より警戒心が薄れている分相手を疑ったりしにくいので、引っかかりやすいです。
だから正常な判断、冷静な判断ができないこともしばしばあるでしょう。
自虐系サイトが直接の問題なのではなく、そういうところを悪用するという人間がいるということが最大の問題であると思います。
これはこのようなことに限ったことではなく、どんなことでもしっかりと問題の焦点を絞らないと、余計に新たな問題を増やしてしまうのではないか。最近の世の中ってそういうこと・・・多いような気がしません?
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